地雷原のモグラ
2025.11.23-11.29
11.23(日)
昨日から北海道北見市に家族で滞在。2日目。
昼。念願だった「回転寿司のトリトン 本店」へ行き、6歳女児も積極参戦して3人で32皿くらいを食べる。
散々っぱら、魚を食べた後、友人の車で40分かけて「山の上の水族館」という、全国に1つしかない淡水魚オンリーの水族館へ。わたしが小さい頃から、この、道の駅的な場所はあったけれど、水族館はなかったので、娘を散策させ、楽しんでいた。幻の魚「イトウ」や「ティラピア」の巨大さ。大きい魚は原始を感じさせる。
当時、水族館は存在しなかったけれど、ここは、小さい頃に両親によく連れてきてもらった場所で、妹も一緒に遊んだ記憶が蘇る。ノスタルジア。象徴的な建物をバックに娘の写真を撮り、当時の記憶を共有する唯一の存在である妹に、思わず送る。人生は、同じことのようで違うことの繰り返し。違うことのようで同じことの繰り返し。
11.24(月)
朝早くの飛行機に乗り、無事に羽田着。宮小路の民が羽田まで車で迎えに来てくるという幸いがあり、帰り道はめちゃめちゃイージーに小田原帰還することができた。(運転はできないけれど)こういうときの自動車は最高。
そのおかげか、旅の疲れがそこまで出ていないので、シセロシスコに誘われていた夜のライブイベントにヘルプDJとして参加することができた。
ライブはとてもピースな感じで、疲れた心身にも効いたけれど、わたしは郷ひろみとか、北酒場とか、そういうアゲアゲ系の昭和歌謡のレコードしか持っていかなかったので、とにかくアップアップした感じ。
11.25(火)
1日フルでおやすみDay。
前夜は早めに帰宅したといえ、さすがにまあまあ疲れているので、夕刻にハリQへ。入口付近で、顔が疲れていることを指摘される。頭皮から足の先までグッサグサに針を打ちまくり、回復。
帰宅後、娘とアイスクリームを食べて、2週くらい溜まっていた朝ドラを布団のなかにうずくまりながら一気に観る。大河ドラマは一度溜めると、もはや追いつけなくなるが、朝ドラは比較的容易に追いつくことができる。ジゴク、ジゴク。
11.26(水)
朝すっきりと目覚めた勢いで、午前中から、来年早々に刊行予定の詩集のうちあわせ。だいぶ内容が固まってきて、モノとしてどういう本になるのかがイメージできるようになってきた。いつだって自分の作るものの一番のファンは自分という癖があるけれど、今回の詩集は「持っていたくなる本」になる予感。各位、お楽しみに。夕方、娘と一緒に絵画教室の後、ラヂオの収録。喋っている最中に今日は好きだったロックスターの命日ということに気がつき、ラジオで彼の曲をかける。獣肉屋で獲れたてブリのアラ汁と刺し身と熊肉。
11.27(木)
しっとり雨がふったりやんだり。午前中はジム。肘打ちがキマる時の快感。脳汁を出し心拍数を上げてから、翌日から始まる町のハシゴ酒イベント「宮小路バル」の最終確認をもろもろやる感じの1日。夜は自宅で水炊きを食べた。
11.28(金)
宮小路バルDay1
宮小路エリア22店舗をハシゴできるイベント「宮小路バル」初日。去年は参加が11〜12店舗くらいだった気がするけれど、今年は22店舗が参加。スタンプラリー形式にしたり、せんべろ形式にしたり、気軽に楽しんでくれるような仕掛けを考えて、各店舗もそれぞれ忙しい中でメニューとか企画とか工夫してくれて、いざ本番。
小田原内外から、たくさんの人が来てくれて、22店舗完全制覇のスタンプラリーは、人間有馬記念のような、デッドヒートを繰り広げていて、わたしも、旧友家族が訪問、バルを家族で楽しんでいたり、そもそもわたしの妻娘もスタンプを集めながら飲んでいたりと、まさしく「おまつり」の盛況。最高の夜であった。
去年と違って、スーパースタッフH女史がいてくれたので、実質労働の負担はかなり減っていて、終宴後もけっこう元気だった。
11.29(土)
宮小路バルDay2
2日目開始。
今日は夕方から20年来の友人が「相談がある」とのことで、営業前に来店。札幌市から、日帰りで。まあ前夜もけっこう体力的に行けたし、今日も二人体制だし、いけるだろうと、応。相談しにわざわざ飛行機乗って来てくれるのは嬉しいが、そういうことよりもコロナパニックやら先方の出産やら何やらで、全然会えていなかったので、久しぶりに会って、お互い喋り倒したのが楽しかった。
営業開始5分前に見送り、さあ2日目スタート、と思ったが、もうこの時点で隣の店も裏の店もずっと満席だったし、町の路地にふだん見かけない人たちがウロウロしている。「こ、こ、これは…!?」と思ったけれど、まあいけるっしょ、ってノリでノリノリでオープン。
結果、その瞬間から0時の閉店までひっきりなしに人が出入りして、わたしもH女史もオーバードライブ。
「はじめて宮小路にきました!」の声も多数いただき、感無量だった。
そして、スタンプラリーの優勝も決まり、ぶっちゃけた話、こんなくだらない遊びに、いい歳した大人が真剣になってやっている様子、そしてその様を町中で応援している様子。これこそが、最高に平和であり、美しいことだと感じた。必要のないこと、役に立たないこと、くだらないこと、そういうものに美しさは宿っているのだ、常に。
営業後、何軒か挨拶がてら訪問。どの店も大入りで疲れ果てていたが、みんな口を揃えて楽しかったということで、とても安心した。
楽しかった。ほんとうに。
BRAKE ON THROUGH TO THE OTHERSIDE.