ドワーフの休息

2025.09.07-09.13


09.07(日)

昼から友人らが開催する海岸でのバーベキューに家族で参加。白ホッピー(外だけ)を8本たいらげる。娘も機嫌よく、アウトドアチェアに深く腰掛け、大人に混ざって会話などしていて

「ほおほお、これは随分良い感じですね。さすがお姉さん」

と思って、ジンギスカンをつつくなどしていた。

後半、足だけジャブジャブして遊ぼうと、娘と一緒に波打ち際へ。娘はぜんぜん乗り気じゃなかったのだが、なんとなく唆して連れてきて、足をジャブジャブしようとしたその刹那、彼女のビーチサンダルが波に攫われてしまった。

大号泣。

すぐにわたしだけ家に帰り、昨日買っておいた(いや、まじで昨日買っておいて良かった)おニューのサンダルを持って浜辺にバック。許しを乞うた。

「でも、流されて良かったの。もう小さくなっていたし、キラキラした飾りも取れていたしね。」

と、涙をこらえながら仰る人。

ほんとうに6歳児なのか?と思う対応に慄きながら、最大限の敬意をはらって、平謝りし、仲直り。

波。とてもこわい。

09.08(月)

ちょっと涼しくなったとか言ってたら、またこの暑さ。

下校後の娘とSへジェラートを食べに行く。おニューのサンダルを履いて。
途中、友人のアトリエに寄り、暇なら一緒に食いに行こうぜと誘い、3人でジェラート屋へ。わたしはプラム、娘は黒ごま、友人はパッションフルーツ。絵の話や、夏休みに行った動物園の話など、みんなで談笑。

帰り道の画材屋でキャンバスをたくさん買って、帰宅。

わたしと娘は早速買ったキャンバスに、それぞれ絵を描く。その後ろで、妻はベースの訓練をしていた。

こういう、何でもない日の午後が好きだ。

09.09(火)

午前は先週に引き続き、はりきゅう。
長期化した夏に心身がやられている。自然回復する速度よりもダメージを受ける速度のほうが速い。

下校後の娘とOにてお菓子。プリンもリンゴジュースもサービスしてもらい、夕飯(今日はカレー)前だというのに、ふたりでかなりお菓子を食べてしまった。

夜は引き続き、ルービックキューブ。亀の速度で上達しているような気がするが、二段目以降はコントロールできず、運任せ。だから、当然だけど揃わない。一体、どうなっているのか、この立方体は。

09.10(水)

昨日、鍼に行ったのに、朝からメンタル&自立神経的な調子が悪い。

午後。床屋で散髪後、ラジオ収録。出鼻から、不定愁訴を訴える中年の嘆きにたいして、10歳くらい年若の共演者から、即座的確に「旅、行ってないからですよ」というズバっとした回答をもらい

「確かに!」

と、納得。思えば4月に北海道行ったっきり、ひとりでフラっとどこかへでかけていなかった。

まる秘旅館情報などを、共有してもらい、来週あたりに一泊どこかへ隠遁することを決意。その瞬間から少し気持ちが回復した。旅の効用は、出発前から。

09.11(木)

夜。

妻が夜の町へバイトへ出かけたので、娘とキャッキャしながら寝かしつけをして、部屋で自分らのラジオ番組の放送を聴いていた。番組が終わり、パイプの清掃でもしようかなと、道具をガチャガチャと出していると、突如、部屋の明かりがフッっと消えてしまった。PCのディスプレイも照明も。

停電である。

たしかに、いわれてみると、外は雷雨。雷が7面クッパ城みたいな勢いでビカビカに光っているし、ドロドロと稲妻の咆哮が鳴り響いている。

3分くらいだろうか、いきなり電気が復旧したのでホッと一安心。
雷は、ドロドロどころかバリバリと音を立てている。たぶん近くに落ちたんだろう。坂本慎太郎がむかし「避雷針に触れた電流が寝た子をまた起こすんだ」と歌っていたことが、何故かふいに思い出されて、隣室にいる、寝た子のそばに駆け寄る。

「グスー、グスー」

と、稲妻に負けない寝息(not ibiki)を立てながら、「どういうプロセスでその姿勢に辿り着いたの?」というアクロバティックな寝相で、はるか夢の国、縦横無尽にあそばれていた。

09.12(金)

小学校からの付き合いがある友人が一泊で小田原へ。

店の営業前に合流。Rにて猿肉を食べてから夜は無駄。

オープンからひっきりなしで出入りがあり、そのたびに「地元の昔からの友人で…」と紹介し、そのたびに色々な絡まれ方をしていたので、友人も退屈しなかったのではないだろうか。

満員御礼で閉店後、T→U→Mと、一杯ずつ町を連れ回して、エンド。
ホテルまでの道順を教えて解散。

09.13(土)

前日の友人がホテルをチェックアウト後に来訪我家。

妻や娘ともひさしぶりに再会して、お話。昨夜呑みすぎたのだろう。思いっきり腹を下していた。

みんなで昼食。Tにてスパイスカレー。この世界で最も多くのショウガ(と、その他のスパイス)が入っていそうな、お手製ジンジャーエールを飲み、友人にも勧める。ガンガンにキマっていた。

海などを案内し、見送り。

その後、明日のDJイベントの設営をひとりで粛々とこなした。
良い出来。

BRAKE ON THROUGH TO THE OTHERSIDE.

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デリシャス★ゴージャス

2025.10.19-10.25 10.19(日) 20年間といえば、赤子が成人するまでの年月であり、自分の人生においての体感としても、それ相応の時間(ヴォリューム的な)だと思うのだけど、20年前に横浜の外れにある大学で知り合った友人夫婦と、未だに親しく付き合いがあり、今日は、家族で来訪。家族での小田原来訪も、すでに10回を超える。 わたしが19歳、彼女が18歳のときに出会ってから、その一年後に将来の旦那となる後輩が入学しており、バンドをやったり恋愛したり酒を呑んだり酒に呑まれたりした、いわゆる「青春」がそこにあった。 その後、わたしが暗黒の20代を過ごしている間に、なんの因果か、ふたりは結ばれ、わたしも紆余曲折ありながら、今の妻と出会い結婚し、娘が生まれたのが同じ年。0歳の頃から、ときたま一緒に遊ばせ、毎年交流を重ねてきたので、娘同士も非常に仲が良い。 我が家は親戚づきあいがあまりなく、娘は従兄弟的な人もいないのだけれど、向こうの娘がそういう立場で、「東京に住んでいるHちゃん」「小田原に住んでいるRちゃん」という、互いに良い距離感の友人みたいになっている。 夕飯にイナダ

サイボーグは古傷を隠す

2025.10.12-10.19 10.12(日) 夜。 先月、無駄で開催してくれたビッグなラヂオDJ3名によるDJイベント「JOJOJO」が、今月は東京・新橋で開催されるということで、遊びに行く。 新橋・銀座エリアというのは、わたしが20代の9割以上を「溶かした」思い出の魔都であり、お店へ行く途中、路地の、通りの、交差点の、至るところに断片化した記憶が染み付いている。 会うのは先月ぶりなのだが、DJ陣には「行きます!」とも言ってなかったので、3人共、突然の訪問にとても喜んでくれた。この日はDJの一人であるジョージ・ウィリアムズがバースデイ当日ということもあり、誕生日祝の会も兼ねていた。 相変わらず、選曲も喋りもお客のノリも最高の空間で、ピースフルかつハートウォーミングなイベントで、まるっと3時間くらい盛り上がったのだが、本日、ジョージ・ウィリアムズのラストナンバーというタイミングで、なんとわたしのアナログレコードがプレイされる。わたしが、2月にリリースした曲、そのイントロ、ギター・リフがフロアに響き渡る。 それだけでも大興奮だったのだけれど、そのまま、

幸い通りの魔術師

2025.10.05-10.11 10.05(日) 昼。 町のいたるところで、同時多発的にいろんなお祭りやら外呑みやらイベントが行われている日曜日。すべてのイベントを横目にみながら宇崎竜童のコンサートへ。徒歩圏内にコンサートホールがあるのも贅沢なこと。最近は「お、これは」という催し物がちょこちょことあるので、嬉しい限りである。 会場は先日の芸者イベント同様、ここも「笑点のオープニング」と同じ感じの年齢層で固められていて、吉幾三ではないが「まったく若ぇもんはオレひとり」というような状況であった。ホール全体にナフタレンっぽい匂いがした。それもそのはず、竜童翁は来年2月で80歳。よく声は出ていたし、何よりパワー系のギターが格好良かった。提供曲のセルフカバーの他、ダウンタウンブギウギバンドの曲もたくさん演り、「ダウンタウンといえば浜田・松本ではなく、和田・宇崎である」わたしにとって、とても良いライブだった。 夜。 餃子を包みたいという娘の要望で、餃子を包むが、いつの間にか、わたしよりもよっぽど上手になっていて、彼女からの注意を受けながら、3つくらい包む。軽く餃子を食べたあと、風呂

蒙昧フローラ

2025.09.28-10.04 09.28(日) 想像の3倍くらいダラダラして過ごす。娘もそういう気分だったのか、そればかりは、わたしにもわからないのだが、終始パジャマでiPadを観ながらソファでだらけている。ぼくも、起きたり寝たり、布団を上げて、また少し本を読んで、そのへんのドーナツを食べて、また布団を敷いて寝たりしていた。妻だけが外出用の服に着替えて、夕飯の買い出しや昼食はどうするのか、と気を揉んでいるのだが、今日ばかりはThe Damnedばりにニートを極めているわたしと娘は、気のない素振りというか、YESともNOとも言えないみたいな、真剣に善処したいとは思っている的な、政治家の答弁みたいなことを二人して繰り返し、相変わらずソファでだらけていると、いいかげん、妻が激おこ。ひとりランチへ出かけ、本日は別行動となる。 わたしたちは、前日に買ってあった「バックギャモン」を出してきて、娘とルールを確認しながら熱中。その後、なんだかんだ腹が減ったので、ふたりで、Sへ。大人びたサンドウィッチとアイスを食べる。 09.29(月) 9月もラスト2Days。 「バッチリ準備しました