ポルカ オブ ザ バタフライ

2025.07.27-08.02


07.27(日)

自宅に朝から大工さんがやってきて、ベランダに縁側を作る作業。

その間ずっとソファにゴロゴロと座り、iPadで最近お気に入りの子供向けドラマ、昔で言うポワトリン的な、勧善懲悪、女子グループが主人公のやつ、を延々と観ている娘。なぜかこのドラマは女子同士の秘密であり、ママとふたりでこそこそ言いながら観ている。わたしが近づくと「きゃあああ、みないでええ」と楽しげに騒ぎ立てるので、おれはこの家では完全に男子である。まあどこでも大体、男子なんだけど。

夕方、大方の作業を終えて、大工さんが帰る。激烈に暑い中、そして激しい腰痛を発症している中、ありがとうございました。

晩飯は貰い物の干物。旨い。

07.28(月)

七五三のお写真撮影当日。

娘は自分で選んだ和服とドレスの2パターンの衣装を着付けてもらい、まるでモデルのような出で立ち・振る舞いで、カメラマンによる数々のポージング指示に答えながら、キャッキャッと写真を撮られていた。4年前のときは、着付けや髪結、メイキャップなどの間も、退屈を凌げるようにアンパンマンのDVDなどを観させられていたが、今回は髪やメイクを楽しんでおり、メイク担当や着付け担当の女性、アシスタント含む写真撮影班の皆さんとかなり良好なコミュニケーションを取り、撮影に挑んでいた。

非常に楽しかったとのこと。

ドレス、メイクの写真は異常に大人びており、わたしたち夫婦含めたその場にいた大人みんなが、「結婚式の前撮りでは?」という印象を受けた。

わたしたちも和装を着付けてもらい、家族写真も撮影。

次は成人式、13年後か。

07.29(火)

娘と東京デート。

日本橋の美術館を2軒ほどめぐり、丸善でドラえもんの漫画を大量に購入。わたしは、先々月あたりに没入した「ドロヘドロ」の作者による新作「大ダーク」を既存新刊まで全巻購入。

丸善の4階にある食堂にて、遅めの昼食。一時期、このビルディングに仕事で来ることがあり、その際によく食べていた「ハヤシライス」を一緒に食べる。彼女はモンブランとココア、わたしはミルクレープとアイスコーヒーもつけて。

楽しかったらしく、帰宅後、妻にテンション高く「きょうのできごと」を語り続け、とても疲れているというのに、まったく眠らなかったらしい。

07.30(水)

朝から津波警報。極東カムチャッカでの地震により、小田原でも津波が来るとのことで、街中、避難指示のサイレンが鳴り響いている。けっきょく大事はなかったけれど、5万人くらいが市内だけでも避難したとのこと。

でかい避難訓練だと思えば、たまにこういうことがあると防災準備の確認になるので良い。娘にも3.11のことや、津波とはなにかについて、我が家の海抜についてなど、話すことができた。

予定が全部スキップされてしまったので、ほぼ家で過ごす。身体も頭も使っていなくて、眠れず、0時過ぎから「インターステラー」を観始めてしまい、深夜三時の大号泣。

07.31(木)

小学校から持参している朝顔に、なんらかの幼虫(芋虫・毛虫)が蔓延っており、葉をたらふく食べている。先日、大量に巣食っているのを、大の蟲嫌いで著名な妻が発見し、私と娘でピンセットを用いて全員除去したのだが、今日もまた、ベランダで妻が発見してしまった。

テントウムシですら恐ろしがるような設計の人なのに、葉や枝にうまいこと擬態している虫を、いち早く発見できてしまうのは何故なのか。そればかりが不思議。

ウヨウヨと、蠢いているやつ二匹を、ピンセットで捕獲。シャーレに入れて妻に近づいて見せると、おもしろいくらいに大きいリアクションを取るので、娘と二人でしばしキャッキャやっていたら、本気で怒られる。今、わたしが小学生で、「帰りの会」があれば、確実に告訴されていたであろう案件。

08.01(金)

自転車に乗って、娘の歩くペースにあわせながらゆっくり走る、という電動自転車ではなかなかスキルのいる乗り方をして、昼食後に一緒に帰宅。下車するとどうにも左足の感覚がおかしく、下駄をあげてみると、下駄の前歯がそっくりそのまま消失している。

「パパ!ハイヒールみたいじゃん!女の子じゃん!」

と興奮気味の彼女から、ハイヒールとはどういう靴なのかを詳細説明していただく。

夜は無駄。

世間的にも本格的に夏休みらしく、観光客や子連れ犬連れのほか、子どもが祖父母宅へお泊りに行っているので来れました、など。ご新規様が多い夜だった。

08.02(土)

夜。夏の風物詩である花火大会。

娘は、去年まで花火の音も人混みも嫌いでダメだったので、今年も「チケットありますよ、家族でいかがですか」のお誘いを断っていた。

台風がそれて、猛暑かつ高湿度の夜。お家でご飯を食べてから

「花火会場ではなく、近所の城内公園で見られるかもしれないから、行く?」

と聞くと、意外に反応が良く、家族で登城。

ここでもすでに人は集まっていたが、「人混み」と言うほどではなく、トイレも自販機もゴミ箱もあり、肝心の花火も、なかなかよく見えた。

娘は、猛烈に暑い中、花火をキャッキャ言いながら楽しんでいて、わたしはその横顔を見て、夏らしい少女時代の思い出って感じがして、グッときた。

夏休みもなんだかんだで中盤に差し掛かる。

BRAKE ON THROUGH TO THE OTHERSIDE.

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ドワーフの休息

2025.09.07-09.13 09.07(日) 昼から友人らが開催する海岸でのバーベキューに家族で参加。白ホッピー(外だけ)を8本たいらげる。娘も機嫌よく、アウトドアチェアに深く腰掛け、大人に混ざって会話などしていて 「ほおほお、これは随分良い感じですね。さすがお姉さん」 と思って、ジンギスカンをつつくなどしていた。 後半、足だけジャブジャブして遊ぼうと、娘と一緒に波打ち際へ。娘はぜんぜん乗り気じゃなかったのだが、なんとなく唆して連れてきて、足をジャブジャブしようとしたその刹那、彼女のビーチサンダルが波に攫われてしまった。 大号泣。 すぐにわたしだけ家に帰り、昨日買っておいた(いや、まじで昨日買っておいて良かった)おニューのサンダルを持って浜辺にバック。許しを乞うた。 「でも、流されて良かったの。もう小さくなっていたし、キラキラした飾りも取れていたしね。」 と、涙をこらえながら仰る人。 ほんとうに6歳児なのか?と思う対応に慄きながら、最大限の敬意をはらって、平謝りし、仲直り。 波。とてもこわい。 09.08(月) ちょっと涼しくなったとか言ってたら、

夕焼けバイオレット

2025.08.31-09.06 08.31(日) 金、土、と働いてからの日曜日は、ダブル・ブッキング。 無駄に講談師を呼んで「無駄講談」をやりながら、駅地下のマルシェにてグッズと中古レコード販売のポップアップストアを出店という、「なぜこのクソ暑い時期に、しかもこの連勤のタイミングで?」と、わたし本人が一番疑問に思って起きた朝。昨夜の満員の、というか今週は、昼夜問わずに、かなり店を使ったので、そういう類の疲れが、ぜんぜん残っているけれど、下がりきらぬテンションで起きられた。昨夜も手伝ってくれた有能なスタッフと、わずか8時間ぶりに合流して、手分けして分担。駅地下のほうには妻と娘も途中参戦し、わたしはつつがなく、講談の会を仕切ることができた。 両イベントともに、満足いく結果。 お客さん、ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。 そして俺、お疲れ様でした。 09.01(月) ちょっと、さすがに疲れていて、今日は、一日中グダグダしていようと布団でグダグダしている。 昨日の講談にも来ていた、無駄のお客さんから 「ここ数日ちょっと、

ASH ON THE ROADSIDE

2025.08.24-08.31 08.24(日) また真夏がぶり返してきていて、なんにもする気にならない。暑い。夏休みに入ってからというものの、毎日のように同じメンツで生活しているのでまあぶっちゃけた話、新鮮味、フレッシュさというのは少なくなってきていて、残り一週間となったこの長期休みも、ウィニングラン、クールダウン、流し、みたいな感じになっている。そんな日曜日の夕飯は自宅でシウマイ。 餃子ではなく、シウマイが食べたいという、渋めのチョイスをされた娘に同意し、皮を買ってシウマイにする。調理時、妻が異様に苛ついており、娘とふたりで気を使いながら、地雷に触れないように、最善の距離感を保って、夕飯の準備を見守る。シウマイと春雨サラダを美味しくいただく。キッチンペーパーの在庫が切れていたので、自転車で買いに行く。風呂を入れて順次入浴。娘は明日、先日、我が家に遊びに来た親友宅へ、今度はゲストとして遊びに行く日なので、始終オソワソワされていたけれど、就寝。 ベランダにてラジオを聴きながら、パイプを一服。 あんまり動いていないせいか、けっこう深めに夕方寝てしまったせいか、眠くならなかっ

あなたと食べたいペニーレイン

2025.08.17-08.23 08.17(日) 夜 仲良くしている珈琲屋夫婦とKにて夕食。 日曜夜ということもあってか貸し切り状態。だらだらと飲み食いして、わたしの地元でもある北海道料理を中心に舌で鼓を打った。この店のかぼちゃコロッケは、中学生のころに、母が弁当に詰めてくれたかぼちゃコロッケの味に、激しく似ており、ノスタルジックで旨い。ちょっと中山峠とか石北峠とか、ああいうところの頂上にあるお土産屋さんの「あげいも」の感じもする。その他、鮭のハラミ焼き、酒飲みが大好きなイカのルイベなどをいただく。 前回訪れたのはちょうど一年くらい前だったのだが、娘込みでの家族三人では食べたいものをたくさん頼めず(量的に)、今回は、わりとよく食べる夫婦を随伴したおかげで、ヴァリエーション豊かに食事ができた。 気づくと、21時半を過ぎており、娘が大人たちの話に飽き、目をこすっていたので、急いで帰宅、彼女は速攻で眠りについた。 夜中、いい感じに酒の回った妻による、(彼女の専門とする)2000年代ヴィジュアル系バンドの生態系についての熱い講義が、突然始まり、結果、わたしたち夫婦は2時くらい