コピーキャットブルース

2025.07.20-07.26


07.20(日)

前日の疲れもあり、何もしたくない日。

昼、猛暑のなかで蕎麦を食い、家族で駅ナカで食材を買う。
本屋をひやかし、何冊か購入。娘がだいぶ文字をすらすら読めるようになってきているので、ひとりで読めるような本を選んで買う。なんか女子女子しいやつを選んでいた。

国政選挙の結果が気になりつつも、21時に寝落ち。

07.21(月)

今日は、午後からプールへ行く日。
一昨日の縁日イベントで、久しぶりの再会を果たした保育園時代の同窓生たちと約束した、プールへ行く日なのだが。

「プール、行きたくない」

が、朝からはじまり、夫婦揃ってげんなり。

結局、妻がなだめすかし、連れて行ったというので、わたしも動向が気になり、昼食後にプールに寄ってみる。

友人らがキャッキャッとプールの中で遊んでいる岸辺(プール・サイド)に、洋服のまま立ちすくみ、泣いている人を発見。傍らに困り果てたワイフの姿。

とにかく「プールに入りたくない」の一点張りで、一切の譲歩・妥協を許さない。じゃあ帰るのか?と問うても、なんかそうではないらしく、友達とは一緒にいたい的な感じを見せるので、脚だけでも水着着替えて入ったら?と言うと

「じゃあああ、帰ればいいんでしょ!!!!帰る!」

と激昂。

もう、こちらも灼熱のプールサイドに照らされて、これから店の営業もあるのに、気力体力ともに限界で、妻に後をお願いして、お店の準備へ向かう。店についた矢先に、メッセージアプリが鳴り、見てみると、全身水着に着替えた娘が友達と手をつなぎならキャッキャしている写真が送られてくる。

「楽しんでいるじゃないか」

曰く、泣きじゃくっているところ、半ば無理やり着替えさせ、友と一緒にプールに脚をつけさせたら、ふつうに泣き止んで、楽しく遊びに行ったとのことであった。

店の開店前。本人に会ったので、話を聞くと、

「パパー、プール楽しかったー」

とのこと。

サヴァイヴァル・サマー・バケーションは、あと37日残っている。

ちなみに夜の無駄は満員御礼。
月曜からありがとうございました。

07.22(火)

先週土曜から働き詰めだったので疲労困憊。
総じてゴロゴロして過ごす。

夕飯後に娘とコンビニへ散歩。

車道と歩道の境目、いわゆる縁石の高さが低くなっている箇所について

「ここに穴が空いているのは、なぜでしょう?正解は、車が出たり入ったりしやすくするためです。」

というので、細かいところに気がついて、よく知っていますね。学校で習うのですか。と聞くと

「いいえ、ウチは自分で考えています。」

とのこと。

口やかましく表現しないけれど、とにかく、日頃から、なんかしらをずっと考えている女。

07.23(水)

絵画教室とラジオの収録日。

前者は娘の付き添いでわたしも油絵などを描いていて、なんとなく最近は少しずつ、イメージしたものを描けるような気がしてきた。気もちの問題。ラジオも、もうすぐ番組が開始してから1年が経つので、公共の電波に乗っけてお喋りする感じもなんとなく掴めてきた。気もちの問題。

午前中、宿題の丸付け。昼食で外へ。午後、部屋でダラダラして、すぐ夕食。夜、寝かしつけた後は、夫婦どちらかが外出して、一日をリセットというような日程で過ごしている夏休み。

暑くて敵わないので、DUBのレコードばっかり聴いてダラダラと過ごしている。こんな日々でも、娘はわりと満足らしい。

07.24(木)

夏休み7日目。

夜、ママが外出の日だったので、ふたりで寝室で喋りながらの夜。

相変わらず、ママちゃんがいないとぉぉぉ、というのを、最近は彼女のほうも半ば、ネタみたいな感じでしゃべるので、こちらもネタみたいな感じで応対している。ふと気になったので、じゃあパパがいないのと、ママがいないので、耐えられる期間はそれぞれどれくらいですか。と、質問。

「パパは1週間。ママは1日。」

ほおお、あのママでも1日だったら我慢できるの!と驚くと

「電話とかあれば、大丈夫と思う。そもそもパパも電話連絡とかないと、1週間とか無理。1日が限界」とのこと。

好きな人とは片時も離れたくないタイプなのだろう。ホス狂いとか、そういう類の遊びにはハマらないでほしい。切実に。

07.25(金)

愛するママちゃんとふたりで新江ノ島の水族館へ行く日。わたしは店の支度などがあるので、今日はパスして来週のデート担当となる。

店の支度を終えて、いつものOで軽く夕飯を食べていると、水族館帰りの二人も狙いを定めたかのように同じ店へ。スマホにGPSでも入れられているのだろうか。

水族館は総じて最高であり、なかでもイルカ・ショウが特に刺さったらしく、ガラポンくじで当てたピンクのイルカのぬいぐるみを見せびらかしに来た。

「名前は、ひまわりちゃんにしました」

とのことで、イルカの桃色の肌、首の周りに自宅に会った毛糸が巻きつけられており、なるほど、そこには一片の紙切れがくっついていて、<ひまわりちゃん>と名札がついている。

夜の無駄は開店から閉店までダレることなく、賑わい。七月もたくさんのご来店ありがとうございました。

07.26(土)

妻氏、美容院に行くので、娘と日中フラフラ、しようとランチがてらに外に出たら激しめの猛暑で、昼食後速攻ゴー・ホーム。

さっぱりヘアの奥様が帰還されて、晩飯はひさしぶりのTにて。

昨日仲間入りした「ひまわりちゃん」を携え、前日の水族館のエピソードや学校のプール施設の描写説明など、非常にテンションが高く、ケラケラ笑いながら飯を食べている人。店主もいつもよくしてくれるので、娘はこの店が好きで、自分を隠さず、出している。

「子育て」というのは、祖父母や親戚のバックアップ体制なしでの、核家族にはなかなかにハードモードすぎるので、わたしたちはこうして、町の民の力を借りて娘を育てている。両親と学校の教師以外の価値観・キャラクターを持つ大人も、この世にはたくさんいるよ、というのも暗に示しながら。

はじめての夏休みも1週間経過。

来週はどこでなにをして遊ぼうかね。

BRAKE ON THROUGH TO THE OTHERSIDE.

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ポルカ オブ ザ バタフライ

2025.07.27-08.02 07.27(日) 自宅に朝から大工さんがやってきて、ベランダに縁側を作る作業。 その間ずっとソファにゴロゴロと座り、iPadで最近お気に入りの子供向けドラマ、昔で言うポワトリン的な、勧善懲悪、女子グループが主人公のやつ、を延々と観ている娘。なぜかこのドラマは女子同士の秘密であり、ママとふたりでこそこそ言いながら観ている。わたしが近づくと「きゃあああ、みないでええ」と楽しげに騒ぎ立てるので、おれはこの家では完全に男子である。まあどこでも大体、男子なんだけど。 夕方、大方の作業を終えて、大工さんが帰る。激烈に暑い中、そして激しい腰痛を発症している中、ありがとうございました。 晩飯は貰い物の干物。旨い。 07.21(月) 七五三のお写真撮影当日。 娘は自分で選んだ和服とドレスの2パターンの衣装を着付けてもらい、まるでモデルのような出で立ち・振る舞いで、カメラマンによる数々のポージング指示に答えながら、キャッキャッと写真を撮られていた。4年前のときは、着付けや髪結、メイキャップなどの間も、退屈を凌げるようにアンパンマンのDVDなどを観させられ

雨霧の向こう側

2025.07.13-07.19 07.13(日) 気が狂うような猛暑が落ち着き、三日目。どうやら南の果てでは台風が発生しているようだが、とにかく、おもてが歩きやすい。 布団しきっぱなしでダラダラと映画を見て日中を過ごし、夜。 妻が会食ということで、娘と二人で彼女が愛するB・キングへ。 「次は番号札何番が呼ばれるでしょうか」ゲームをしながら、ジュニアサイズのバーガーを2つと、娘の残したチーズバーガーの欠片をジンジャーエールLサイズで流し込む。たまに食うと美味い。「身体に良い」とされていることだけを続ける生活というのも、人生の色気に欠ける。健康は大事だが、“暮らし”を疎外してまで追い求める健康というのは、もはやカルトである。「毒も喰らう、栄養も喰らう、両方美味いと感じて血肉に変えるのだ」と、その昔、地上最強の生物も言っていた。 だから、わたしは、娘がフライドポテトをカルピスにヒタヒタに浸して食べる癖を咎めない。 07.14(月) 午後。 下校後の娘。あきらかに虫の居所が悪そうな日。 宿題が終わったから見て、というので見てやり、算数の計算間違いを1問だけ指摘すると、

メスカリ漬けの猫

2025.07.06-07.12 07.06(日) LIFE史上、初の弾き語りでの、LIVE。 H町にある喫茶Mにてイカしたイベントのオープニングアクトとして30分のステージを任せてもらったので、実演。 会場の雰囲気や録画いただいた動画などを見るに、前座としての火付け・焚付けなど、やるべき仕事はきちんとやれたように思う。まあそれ以上に、個人として非常に楽しかったし、自信もついた。 語るべきことはたくさんあるのだが、やはり「一曲目から泣いてしまいました」という初見のお客様がいたことが、ハイライト。むしろこちらが泣いてしまいそうだった。空白期間はありつつ、わりと長いこと詩を作ったり歌ったりしてきた中で、「今夜はフロアを沸かせたぜ、あちき」という経験はあるけれど、泣いてもらったのは初めてだったから。涙がこぼれそうであった。 その後、この喫茶の土地主である御年94歳のレディとレゲエミュージックで手を取りながら踊り、 「あんた、わたしと踊ったからね、長生きするわよ」 と、耳元で囁かれる。 人というよりも、神木とか大きな樹木に近い匂いを感じた。 キープ・オン、ロックンロール。

熱帯夜とワインハウス

2025.06.29-07.05 06.29(日) めちゃくちゃゴロゴロしているサンデー。 娘はタブレットで新しいアニメーションを発見したらしく、今日はパジャマ・デイにすると言い、ずっと寝巻のまま、アニメを見ている。わたしも彼女とほとんど変わらない感じで敷きっぱなしのお布団でゴロゴロしながら、阿佐田哲也の若かりし頃を描いた、むかしに流行った漫画を読んでいる。房州さんに痺れている。 時折、コミュニケーションを取ろうとリビングに行き、そんなに夢中になって、どんなアニメを観ているの。と、尋ねてみたけれど 「パパには見せません!音も聞いてはダメです!」 と言って、夜中にこっそりトゥナイト2を観ていて、親が突然部屋に入ってきたときのような反応で、タブレットを隠すものだから、実際、外は暑いし、娘もわたしも微妙に風邪っぽいし、何もすることがなく、自分の部屋で、雀鬼たちの手に汗握る駆け引きをずっと追いかけている。山本晋也カントク、元気かな。 妻は、この緩やかな軟禁的週末に耐えかねている。 06.30(月) 午後。 ずいぶんと先方の機嫌が良いので、ふたりでアイスを食べに行く、放課後